心理学

ユング心理学 概観

ユングは、人間の心には個人的無意識のほかに集合的無意識があると考え、無意識を個人の過去の体験から解釈するフロイトの精神分析学を批判しました。そして、個人的無意識と集合的無意識の両方を含む、人間の心の全体像を解明する分析心理学を確立しました。
心理学

エーリヒ・フロムの社会心理学 概観

エーリヒ・フロム(1900‐80)は、ユダヤ系ドイツ人の精神分析学者・社会心理学者です。1941年に『自由からの逃走』を著し、自由を得たはずの西洋近代社会を生きる人々が、不自由なファシズムに引き寄せられていくメカニズムについて考察しました。
心理学

タナトス(死の欲動) フロイト思想の用語

タナトス(英/独 thanatos)とは、事物を解体し破壊しようとする欲求で、死の欲動と訳されます。デストルドー(英: destrudoまたはdeath drive、独:Todestrieb)とも言います。 フロイト(1856‐1939)が...
心理学

防衛機制 フロイトによって発見された概念

防衛機制とは、危険・困難・苦痛に直面した場合に、それによる不安や緊張を軽減しようとする無意識的な自我の働きのことです。防衛機制は、フロイトの精神分析によって明らかにされました。現在では、一般心理学の分野で広く採用されています。
心理学

フロイトの精神分析学 概観

フロイトは、精神分析学を創始しました。フロイトの思想史上の意義は、無意識という領域を発見し、体系化したことです。近代哲学は、認識を追究する哲学でしたが、フロイトの理論は、認識はそもそも無意識の影響を受けているということを指摘する内容でした。
心理学

エディプス=コンプレックス フロイト思想の用語

フロイトは、幼児期の男の子は母親にリビドーを向け、母親の愛情をひとり占めしようとして父親に敵意を抱くが、このような願望は満たされないので母親への愛情と父親への憎しみは無意識の中に抑圧される、というエディプス=コンプレックス論を主張しました。
ギリシア神話

ソポクレス『オイディプス王』 あらすじ

テーバイの王オイディプスは、国に災厄をもたらした原因が先王ライオスを殺害した犯人であることを神託で知ります。そこでオイディプスは犯人を探しますが、それが実は自分であり、しかも実の母親と交わって子をもうけていたという衝撃の事実を知るに至ります。
思考法・勉強法

『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』棚田 健大郎 おすすめの本

『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』は、棚田行政書士リーガル法務事務所代表の棚田健大郎さんによる著書です。棚田さんは、本書で紹介されている勉強法を開発し、働きながら3年で、宅建や行政書士など9つの資格に独学で合格したそうです。
フランクフルト学派

『啓蒙の弁証法』 ホルクハイマー、アドルノ

『啓蒙の弁証法』は、フランクフルト学派のホルクハイマーとアドルノによって、第二次世界大戦中の1939年から1944年のあいだに共同執筆されました。本書はドイツからアメリカへの亡命中に執筆され、その後1947年にアムステルダムで出版されました。
ギリシア神話

ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』 あらすじ

『オデュッセイア』は、トロイア戦争の勝利の後に、オデュッセウスが、10年間の漂泊を経て故郷に帰還するまでの冒険を描いた、ホメロスの叙事詩です。時系列に従って、オデュッセイアのあらすじを記します。